The Vernal Equinox: Aromatic Spring Cleaning & Space Clearing

春分の日:アロマで春の大掃除と空間を浄化しましょう

Julia Lawless 01 MARCH, 2024

毎年3月19日から21日にある春分の日は、太陽が赤道直上にあり、昼と夜の長さが等しくなります。古代ローマ人にとっての春分の日は、自然と豊穣に深く関わる(*)女神キュベレを祝う日でした。自然がうごめき始め、緑の芽が顔を出し始めます。週末に森を歩いていると、木々にたくさんの花が咲き、早咲きのスイセン、一面のスミレも徐々に咲き始めているのに気づきました。再生が進む季節の移り変わる中で、とても素敵な瞬間であり、私たちもそれを感じることができます。古いものを捨て、新しいものを取入れ、より良いエネルギーが湧きあがります! (*)アナトリア半島のプリュギア(フリギア)で崇拝され、古代ギリシア、古代ローマにも信仰が広がった大地母神(wikipediaより)

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空間を清掃する儀式

この時期は、昔から春の大掃除や空間洗浄に関連付けられます。実用的な掃除であると同時に、古くから伝わる浄化の儀式でもあります。自宅の中にだんだんと溜まった不要な物が、家の中のエネルギーの流れを妨げてしまうことがよくあります。お気に入りで無い物、あまり使わない物は、不要物と考えます。空間浄化の儀式の一環として、各部屋を見て回り、できるだけ不必要なものを取り除くとよいです。読み終わった雑誌が溜まって入ればリサイクルに出し、一度も着ていない服はチャリティショップに持って行き、欠けた食器があれば修理するか捨てます。特定のアイテムを手放すのが難しい場合は、処分したいと決断するまで「よくわからない」箱に入れるなどして、もう少し待ってみましょう。時代遅れになった物を積極的に片付け、家の中に新しいエネルギーを取り入れると、自然と解放された気分になります!実際にこのような空間浄化を定期的に行うと、住まいの環境を変えられますし、内側の幸福感を向上させる最も手っ取り早い方法のひとつです。

植物由来を使用した、春の掃除のヒント

爽やかで活気あふれる空間にするために、ラグの埃を払い、床にモップをかけ、以下の天然の洗浄スプレーを手作りして、使ってみましょう。
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天然のクリーニングスプレーのレシピ

1、ウィッチヘーゼルウオーター(100ml)をベースに、レモン、グレープフルーツ、ライム、ローズマリー、フラゴニア、ペパーミントなどのフレッシュで抗菌作用のあるエッセンシャルオイルを10~15滴加える。
2、さらに洗浄力を高めるために、蒸留酢や重炭酸ソーダを小さじ1杯加えてもよい(お好みで)
3、ボトルをよく振り、このフレッシュな香りのスプレーで家中を拭いてください。
4、注:使用前には必ずボトルをよく振ってください。

新鮮な空気を室内に循環させてリフレッシュ感を与える為に窓を全開にします。特別に調合したディフュージョンブレンド「マウンテンエア」をディフューザーなどで使用するのもおすすめです。リフレッシュ、浄化、高揚効果があり、さらに空気中のウイルスや細菌を除去してくれます。また、洗濯の柔軟剤にラベンダーやベルガモットオイルを数滴垂らす事で、衣類やリネンにフレッシュな香りを与えます。

浄化の儀式

私たちの環境や私たち自身のエネルギーの質を浄化することは、古くから行われてきた慣習で、お香や芳香ハーブを焚くことが伝統的に行われています。ヒマラヤ山脈一帯では、乾燥ヒノキやジュニパーの針葉が浄化の供物として焚かれ、「除去する、取り除く、浄化する(人、場所の浄化・活性化)」を意味するチベット仏教の儀式の伝統的な材料であります。物理的な儀式では、色んな葉や木を燃やすことが含まれ、挽いた宝石などの他の多くの物質と混ぜることができます。古くから使われてきたジュニパーは、古代ギリシャでも病気や伝染病の治療や、ネガティブの除去に使われました。ジュニパーは、スコットランドのゲール語でホグマニー(大晦日)の儀式などに使用する植物のひとつで、ジュニパーを燃やした煙でその家や住人を清め、祝福し、そして保護します。部屋のディフューザーなどに芳香剤として、サイプレス、ジュニパーベリー、ジュニパーニードルのエッセンシャルオイルを数滴加えることで、同様の効果を簡単に作り出すことができます。

ボタニカルとスピリチュアルな実践

植物由来の香りは、祈りや瞑想、あるいはサーミ(主に北欧に住む先住民族)文化やネイティブアメリカン伝統のスウェット・ロッジ(治癒や儀式などに使用する小屋)のように、私たちの内外の環境を浄化する行為などの、スピリチュアルな儀式にも何千年もの間使われてきました。この伝統によると、人や場所の浄化にスマッジ・スティックが使われ、ハーブを燃やした煙がネガティブなものから身体や物、場所などを浄化します。スウェット・ロッジの儀式では、伝統的に建物の床にホワイトセージの葉を敷き詰め、その香りを吸い込んだり、汗をかいた体に塗ります。ハーブの香りや効果が儀式自体の体験と本質的に結びつき、関連づけられるようになります。今日、恐らく西洋のこの様な儀式で使用される芳香植物として最も知られているのは、ローマ・カトリックのミサで伝統的に使用されているフランキンセンス(乳香)であります。ジュニパー、サイプレス、セージ、フランキンセンスは、空間を神聖化し、自分自身や身の回りを浄化して清めるのに古代から使用される、数多くの天然芳香ハーブ、エッセンシャルオイル、木材、ゴム樹脂のほんの一部です。これらのエッセンシャルオイルはすべて、オイルバーナーやヴェポライザー(ディフューザーなど)を使用し、春の大掃除や空間の浄化に、現在でも効果的に使うことができます。

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Julia Lawless (Aqua Oleum)

英国アクア・オレウム社代表。エッセンシャルオイルとアロマセラピーに関する業界の第一人者。西洋ハーブ療法を学び、アロマ製品を開発しています。